リクオライブで見つけた「盲目のカラス」
リクオのライブに行ってきた。ワシは思うに、リクオの人気はわかりやすさだな。アニソンと同じ。とはいっても最近のアニソンではなくて昔のアニソン。「ひょっこりひょうたん島」とか「ガンバの冒険」とか、「妖怪人間ベム」とか、あのノリね。
わかりやすい歌詞にわかりやすいメロディーライン、しかしオカズの部分でそれを子供っぽくしないつーのがリクオの「リクオらしさ」なんだな。
これってねー、コミュニケーションの基本手法なのよ。人間は言葉を主にして他者とコミュニケーションする。言葉が主ってーのは、言葉以外に身振りや表情や臭いやそういったものでもコミュニケートしてるんだけど、それらはあまり意識の上に昇ることはない。やはり意識するのは言葉で、その比重は大きいっていう意味。
で、その言葉だが、「リンゴ」っていえば互いの頭の中に同じリンゴの形がイメージされていないと「通じない」わけ。名詞だとこれは解りやすいのだが、気持ちとかそういった形がないものの場合は難しい。
よく、「ツーカーでわかりあえる」なんて表現があるけど、それは生活空間が重なっていて同じものを見て、同じことをしてなんて重なる部分が多いと、同じイメージが頭に浮かびやすいから、通じやすいってことだ。
ところが、同じイメージの摺り合わせがないのに情報だけをバンバン発信してくる人がたまにいる。なんか会話が疲れるとういうのはそういう場合だ。
音楽でもそう。なんか聞いてて疲れる場合は、その音楽がいわゆる「プッシー」なんだな。「私はこう思うから、そう思えっ!」って言われている感じなんだな。
リクオは、全然疲れない。そこが彼のローリングピアノマンとしての魅力で、誰からも愛される音の秘密なんだなと思った。
今回のライブのオープニングアクトに出ていた高満洋子っておねーちゃん。なんかチラシつくるときの写真が着物で遠い目をした感じで写っていたのでアバンギャルドな感じかと思っていたのだが、なかなか笑顔がかわいいおねーちゃんだった。
で、彼女の「盲目のカラス」って曲がすげーのよ。ちと鳥肌がたった。なんでもNHKのドキュメンタリー番組「不屈の者たちへ」の主題歌に起用されているらしい。スキャットっていうか歌詞のない楽曲なんだが、なんだろうかこの感覚は。
ちと難解な表現をするなら、自分が死ぬ瞬間から今生きている自分を見ている感じ。今から未来の自分を想像するってーのが普段の感覚なんだろうけど、そうじゃなくって未来の死にゆく自分の回想としての自己象。
盲目の鴉といえば日本画家の加山又造だが、その絵にインスパイアされた曲なんだろうか?ちとワシ的には要チェックだ。彼女のCD売ってたんで買おうと思ったら、金もってきてなかったんで買えなかった。
※貼り付けた動画はユーチューブで流れていた高満洋子の心のキレイって曲。盲目のカラスはなかった。
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